155 【身内】砂煙の村


【人】 許婚 ニコラス

……ねえ、

[ゆっくり、おじちゃんの方へ近づいてって
 隣まできたなら、そのお顔を見上げながら]

もし……もしさ、

どくがあるけど、すっごいおいしいくだものがあって
 けど そのままほっといたらくさっちゃう、ってなったら
  おじちゃんは、それをたべる?

[村はずれのあの場所で。あの人にされた話を、しようと、そう思ったんだけど
 ぼく自身、よくわからなままに聞いた話だから
  どうしても、なんだかあやふやな問いかけになっちゃって ]

……、
 おじちゃんは、もうそんなくだものを みつけてるのかな。

[ちいさく呟いた言葉の意味は、きっと
 おじちゃんには伝わらなかっただろうけど ]

(109) 2015/04/11(Sat) 03時頃

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