【人】 保安技師 ナユタ

うん…？

[睨み上げる反抗的な目を楽しげに見下ろしていたが、
その琥珀色の瞳がぎゅっと閉じられると雫が零れ落ちて。]

……何、泣いてんの？
どうしたんだよ哲人ー。

怖い？悔しい？痛い？

[薄笑いを浮かべたまま顔を近づけたかと思えば、ぺろりとその雫を舌で舐め取った。
軌跡を描く途中で傷つけた肌の赤と混じったそれは、塩辛くて鉄くさい。
あまり美味しくはないけれど、ぞく、と身が震えた気がした。]

(108) sunao 2010/04/28(Wed) 05時頃