―回想・医務室―
[港でロビンには会っていない。けれどもその彼の姿を見た時にチョコレート色の瞳はまず大きくなって、思わず零れる疑問符の声、まじまじと見た後に]
―――えっ?
…あ、ごめん。いや、随分若いなって。
俺よりもずっと若く見えるからさ、俺よりも若い医者なんて
なかなかいないし…あ、でももしかして飛び級とか?
それだったら…すごいんだね君。
でも俺よりもずっと年上だったらどうしよう…、ありえるのかな。
[そこまで言ってから見透かされるようなロビンの眼鏡の奥の瞳にやや眉を下げた微苦笑にも近い笑みを浮かべて。
この、目は…やっぱり少し苦手。
そう思ったのは何故なのだろう…昔にも、似たようなことがあって。目の前の若い医者は誰かにすごく似ている気がして。]
あ。すみません。
それじゃあ検査よろしくお願いします。
[そう言って寝台に寝そべる。過ぎた記憶も触れれば思い出しそうになるものもあり、それは先ほどのケイトにしてもそうだ。詰まりそうになるになる息をゆっくりと深呼吸で解いて。]
(108) 2010/09/17(Fri) 02時頃