−声をかけられた後−
[突然かけられた声>>99は、場違いなほど軽かった。ただ、こちらの気が沈んでいたから場違いに聞こえただけかもしれないけれど]
…えっ?
[目をぱちくりさせながら、声の主をさがし。そうして見つける黒髪の人]
捜し物、ですか…?ああ、いえ…捜しては、いるんですけど…その…
[先程の「穢れたモノ」という発言を引きずっているらしく、声は小さく、あまりはっきりとした物言いにはならなくて]
…この場所から、でるにはどうしたら、良いのでしょう。管理者、は。穢れを祓わない限り出れないなんて仰ってましたけど
[彼が何を知っているかも分からないのに、ただ不安な気持ちをぶつけただけになってしまった。不安げに眉をさげて、じっと見つめて。すると彼の容姿になにか見覚えがあるものがあった]
[見覚えを、というのは語弊かもしれない。実際には聞いただけだったから。昔、母が語ってくれた話のなかに傷ついた竜を助けたことがあるのだと、その竜の容姿になんとなく似ていたから]
…すみません。あの、あなたは…竜、なのでしょうか?
[思い浮かんだ質問を吟味することなく、彼にぶつけた*]
(108) 2015/09/17(Thu) 15時頃