[——と、どこからともなく、
黒い<バット>の群れがやってきて、こちらに飛び掛かってくる。]
んー、邪魔だべ。
落ぢろや。
[ケーンでそれを叩き落し、叩き潰し。
応戦しているとやがて、黒い<バット>たちは<ステゴ>の元へ向かって行く。
しかし<ステゴ>は、その鼻を鞭のようにしならせると、
そこから足を動かさないまま<バット>の群れを叩き落した。
禁断ノイズとはいえ、コウモリの群れではビクともしない象の威厳。
叩き落された<バット>たちは、凄まじい勢いで地上に落下した後、
体力が続く限り狂ったように<ステゴ>に襲いかかろうと真っ直ぐに上昇していく。
そして再び<ステゴ>の眼前に戻れば、もう一度同じように鼻の鞭を食らって叩き落される。
以下、無限ループ。
……地上から観覧車の天辺までを、懲りずに何度も往復するコウモリの動きは、
もしかしたら何かに利用できるかも、ね?*]
(108) 2017/06/22(Thu) 01時頃