(魚のツケってなんだ……?)
[声のみだが、状況には耳をすませて。
途中ひときわおおきなリーの声>>101が響けば、思い切り顔を顰めただろう。]
……わかったよ。
[サクラバの声>>102には短くかえしたものの。
別の敵に、退路。彼の言うことは把握できたところで、所詮一般人の自分には理解しがたいことで。
一体どうすればと考えたところで、思いつくのはポケットのズボンに隠した卵型の爆発物。
それにどれほどの威力があるのかなど、やはり想像の範疇をこえるのだろう代物を扱わなければならない現状に、手が震えた。]
無茶だけは絶対にしないでね。ほんとうに。
[再度呼びかけては見るが、果たして彼らに届くのかどうかはわからない。
頭のすみに、赤い海と、その中に浮かぶ数多くの漂流物がよぎる。
判然としないその光景を思い出しては、誤魔化すようにメガネのフレームを上げた。
もう、誰も。本当であれば敵ですら。そんなものは見たくない。]
(107) 2015/03/12(Thu) 00時半頃