[聞こえた呟きには、思わず一瞬息が止まっちゃった。
……期待するなっていうなら、最初からすっぱり断ればいいのに。
そんなふうに言われたって、言葉とおりには受けとれないよ。
ねえ、断れないってことは、すこしは期待してもいーの?
そう思っても言えないまま ちいさくうなずいて、あけてもらった教会の扉>>100をくぐる ]
なに?
[扉のしまる音を背中に聞きながら、渡されたお花にきょとんとして
花瓶の方に向かうおじちゃんの背中に、すっとんきょうな言葉を落とす。
おじちゃんが何をしたいのか、よくわからなかったから
ただその場に立ちつくして、行って帰ってくるその姿を見つめちゃう。
それで 帰ってきたおじちゃんの言葉は、すぐには意味がわかんなかった けど ]
う ん。 ……あげる。もらって、ください。
[あぁ、ほんとにもらってくれるんだ、なんて……嬉しいような、意外なような 複雑な気分 ]
(107) 2015/04/11(Sat) 03時頃