―大衆食堂『森の真珠』屋外/夕刻―
>>100
傷……?あぁ、さっき何か飛んできて―…
[このくらい大丈夫、と言うはずだったがその前に顔を引き寄せられる]
(……っ!)
[その近さに驚きのあまり身を固くする。その間にスージーの触れた頬が温かな熱を持ち、それと同時に痛みが徐々に引いていく感覚。どう?と聞かれ、改めて頬を触ると、傷の感触はどこにもなかった。痛みももちろんない]
スージー…、治癒魔法なんて使えたのか……。
[昔から使えたのだろうか?少なくとも僕は知らなかった、とその事実に眼を丸くさせる。
しかし次の瞬間には恥ずかしそうに慌てて距離を取られ、その理由を理解すると途端にこちらも恥ずかしくなり、思わず表情を隠すように片手で口元を覆った]
いや、その……ありがとう……。
[昔はよくある光景だったはずなのに。
頬にはまた別の熱さが残った]
(107) 2017/08/15(Tue) 01時頃