―回想・出発前―
一平太先輩!
[新品の対魔忍スーツに身を包み、一振りの刀を背に負って駆け込んだのは、部隊長となる先輩の元。]
あの、俺!俺次の作戦から、先輩の部隊に加われるって!
せんぱいの!!ぶたいに!!
すごくない?俺すごくない??
[部下になるだけですごいと胸を張れるのはひとえにこの部下のお馬鹿加減によるものだが、ケイイチはこの先輩から褒めてもらうことが楽しみで仕方がなかった。
尻尾があれば千切れんばかりに振られていたような勢いで、目を輝かせて先輩を見上げる。
当初は別の部隊を提案されたのだが、先輩のとこがいいと2時間ゴネたことなどもう過去のこと。つまり忘れた。]
スーツと刀も新調してもらったんだけど、すげーなこれ!動きやすいし固い!
これならどこから敵が来たって、先輩には指一本触れさせねーから。な?ばっちり任せてよ!
(107) 2018/02/20(Tue) 14時頃