ー舞踏会会場→窓際ー
あら。
[ふと、声を上げる。ちょうどダンスが終わった時のこと。
きょろきょろと視線を動かし、母親が同じ貴族の婦人と話しているのを見つけると、ひょい、と彼女の視界から消え去る。]
[彼女と話すのは、きっとお母様はあんまり好かないだろうから。
隅にいる彼女に横からこっそりと距離を詰めていった>>79。
途中で気付かれたかもしれないし、バレずに近くまで行けたかもしれない。]
…………フォーサイスにしては趣味が良いわね。
成り上りの家はもっと品が無いものを扱えば良いというのに。
暖かくてよさそうじゃない。
[小さく破顔しながら彼女にそう話しかけただろう。
桃色の可愛らしいドレスの彼女は、今は少し不釣り合いな黒のロンググローブをつけていた。]
[両親はフォーサイス家を嫌っていたけれど、成り上りとは言え一応は顔を一度会ったことがあった。
(107) 2016/01/10(Sun) 22時半頃