[読んだ名前は間違っていないようだ。リシャールという家柄は記憶になかったが、自分が覚えている家というのもなかなかに限られた話だから無理はないのかもしれない。
資料があったか、と問う男に対して>>105にこりと微笑んだまま]
ええ、ありましたよ。…と言っても見つけたのは別の方ですが。
[嗚呼、そういえばその資料は 向こうに置いてきてしまったと今更思い出す。
だとしてもどうにもならないだろう。…それに、持っていたとしてもどうするというのだ。
名を問われたなら、暫し迷う。
…今まで遠い昔に母が呼んでいた愛称を名乗ってはいたが、どうしようか。
故郷を同じくするものなら、家名を言えばどこの生まれのものか分かってしまうかもしれない。
…嗚呼、それでもそれが未来のことならば関係ないのだろうか?]
……ニコラ・ド・フォンブリューヌと申します。恐らく同郷のものかと。
[この男自身は自らの家が後々どうなったかは知らない。…が、きっと自分がいなくなったところで5歳下の弟が継ぐに違いないのだ。
ならば、家の名前くらいは残っているだろうか?]
(107) 2016/03/01(Tue) 21時頃