[近寄ってくるトレイルに手をゆっくりめに振って迎えた]
おはよう、あたしこそ急でごめん!
わ、すっごい!こんなに!
[パーツを見れば机に両手を置いて立ち上がり——
さて、これまで散々そうであったように意識がどこかに向いている時の少女は他の事を忘れがちである。
倍速だったことを忘れていたために、勢い良すぎる早さで立ち上がって、
膝をぶつけ痛がる動作も僅か、倒れかけた椅子が地に着く前に屈んで拾い直す。
この間、数秒の事である]
うぐっ……。あ、ありがとう。
[高速で痛みを忘れることに努めることにした。
改めてパーツを一つ一つ手に取って眺めてみる。
バラしたパーツでこの品質と保存状態の良さに感動しながら性能を比べて、
音質の良さと方向指定はどちらも大切な要素だ。——そして耐久性も!]
うん、これがいいな。
[最終的に耐久力の高めなハイブリッドタイプを選択してトレイルに示した]
(107) 2015/03/07(Sat) 00時頃