[>>70嘘じゃない。気持ちよくなんてない。これが気持ちいいなんて、それこそ嘘だ。
何度自身に否定を重ねても、身体はまるで真逆を示している。
これでは、嘘と称されるのも仕方のない。
頷いたのは、解放を求めてもあるが――心底では、おそらく、純粋に欲したのかも、しれず。]
んぅ、ん、ぁぁ、 は、ぁ、
[口淫の間もずっと、いやいやと憤るように首を振っていた。
この辱めから逃れたい、と思いながら、欲が満たされ。
満たされれば満たされるほど、逃れたいといった理性すら遠くに霞んでいく。
否定に首を振っていたのが、次第に強すぎる快楽に対する昂ぶりに振り回されての身悶えに変わる。
口淫を拙いとは思わず、故に淫魔の類にでも己の自由を許してしまったのかと戦慄するも、しかし瞬時に悦楽の波に浚われて、消えてしまう。]
(106) mmsk 2016/06/20(Mon) 02時半頃