[腹部への鋭い一撃。確実に捉えたと思ったそれに感覚が無かったという事実は予想以上にヤニクを驚かせた
その原因が弟子の霧化>>103にあると知れば小さく『マジかよ・・・』とだけ呟き己の霧化を解除してキルロイの目の前に立った]
おいおい、お前前から飲み込みが速いとは思ったが想像以上じゃねぇか…
本来、霧化なんてのは純血の吸血鬼以外じゃ中級以上の力量が必要なんて言われてんだぜ?幾ら俺の血を貰ってるからとはいえ、もうお前は中級に足を踏み入れてるんじゃないか?
[それは純粋な賞賛と感嘆からの言葉であり、実際ヤニクの見込み以上にキルロイは急成長を遂げていたのだ]
一部だけでも霧化出来てるんだとしたら及第点、か
約束は約束。罰は無しとしよう
[上機嫌なのかやけにニコニコしながらヤニクはそう告げただろう
それまで二人の戦闘の為か何処かピリピリとしていた周囲がふっと和らぎ―――]
(106) kakiki 2015/08/12(Wed) 22時頃