[その後、メアリーとチアキ二人に助けられながら医務室の中の空いてるベッドに運ばれる。
頭の怪我の手当の合間に、ぽつぽつと亡くなった彼の…大切な友達の思い出を話すのを聞きながら…
そして、メアリーの質問に彼の眉がピクリと動き、次の言葉が出るのにしばし沈黙が流れる…]
「復讐をするつもりなら、教えない
ただ、情報交換という形でなら、教えれることもあると思う」
[彼の意外な条件の提示に、トレイルはメアリーと顔を見合わせた。
『復讐』…ここ数日の彼の行動原理はそこに尽きていた。
妹を突如理不尽な暴力で奪われ、彼のこれまでの生活の基盤が脆く崩れ去ったのだ。
その思いは恐らくメアリーも同じ思いを共有していることだろう。そう思い彼女の表情を伺いつつも、トレイルはこれまでの思いを吐き出す]
……チアキ、俺は校長先生が亡くなった同じ夜に亡くなった二人の生徒の内の一人の兄だ。
突然愛する家族を奪われて、その上、親に妹が誰によって何故殺されたのか説明することもできないんだ…!
同じ校内にいたのにっ…っつ…
[と、ここで興奮しすぎて再び頭痛が襲う]
(106) 2014/09/08(Mon) 21時頃