221 ヴェルル女学院3~小夜啼恋歌~


【人】 信徒 オーレリア

[ 近づいてくる距離、ふわりと香りに包まれるような。
 同じ部屋にいた先輩の、声、形を、すぐ傍に感じて。
 それは今までとはまるで違う印象を感じさせる ]

わ……。

[ 抱き寄せられて、柔らかい感触を覚えた。
 きゅう、と。胸が詰まるような心地がした。
 少し苦しく。だけど、ずっとこうしていたいような ]

(あ……これ……。
 これが、女の人同士の……。)

[ 額に落とされる甘い口付け。鼻先の肌の香り。
 仄かな甘酸っぱさを敏感に感じて、くらりとする。
 まるで酔ってしまったかのような心地。
 禁断の果実を含んでしまったような、背徳感が巡る* ]

(106) 2017/07/11(Tue) 22時半頃

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