………やめて、くれ。
それがタチの悪い冗談なら……、今そう言ってくれ。
[そうして、貴方の言葉の意味を理解した俺が発したのはまるで拒絶とも取れるそんな言葉。
普段ならば、こんな事は言わないのに。誤解されるのではないかとそう思うのに、今はそんな余裕なんてなかった。
冗談では、ないと。
貴方は確かにそういったけれど、貴方のその言葉を信じるのなら……少なからず "誘い" のつもりだったと、そういう事になる。
貴方の言葉を信じたいのに、そればかりはどうしても信じるのが、…怖くて。
これもきっと冗談なのだと、そう思い込もうとするけれど。
でも暗がりの中で見える貴方はずっと俯いていて、声も微かに震えていて――どうして、そんなに。
"冗談じゃあない" ような、振る舞いをしているんだ。]
(106) 2015/11/26(Thu) 11時半頃