[そして、] ――すごい。[背の高い棚の脇を幾つもすり抜け、44本目の通路を数えた所で計算はやめた。その図書館は何処までも広く、長い本棚も、収まる本も永遠に続くように思えた。満ちているのは古書とインクの香り。握ったままだった万年筆は、今はYシャツの胸ポケットに収まっている。]
(105) mzsn 2014/11/26(Wed) 17時頃