―昨日深夜・庭―
[ラルフの言葉に少しだけ肩を竦めてみせる。>>86]
僕の主な仕事は遊撃で攪乱だからね。
目立つ武器より、場所を選ばずすぐ使える方がいい。
お褒めの言葉をドーモアリガトウゴザイマス。
[全く心の籠っていない感謝を一つ。続く大きなため息に軽く首を傾げ、後の言葉に微かに眉を顰める。>>87]
呪われたのは、日ごろの行いが原因じゃない?僕も君を呪う能力を得たなら呪うよ。
って、え?師匠ってチャールズと?
何やってんだよ、チャールズに手出しはご法度だよ?
その呪い、解けないの?
[流石に、困ったように、本気で心配した様子を見せるだろうが、続く軽口には]
いつもと違うから調子が狂っただけ。
[顔をぷいと少しだけ背け、と言葉少なに、些かぶっきらぼうに答えた。いくら吸血種の目でも夜陰に紛れれば人の顔色は見えないだろう。]
(105) 2014/02/01(Sat) 00時頃