86 忘却の海


【人】 奏者 セシル

[浜の近く、見覚えのある姿を見た>>103のはその後のこと。]

 あ……。ミルフィ。

[声をかけるのは躊躇われたが、知らぬふりもしたくなかった。

ひとつには、セオドアの言葉>>1:175を思い出したから。
『仲良くしててよ』、その真剣な響きが耳に残っている。

目を擦る様子に目を見張るが、「泣いてた?」とも問いかねて。]

 ……海。面白いもの、あった?

[それは、昔から彼女を海に迎えに行くたび>>0:95、なんと声をかけていいか迷った挙句に口にしていた言葉。この村の海に面白いものなどあるはずもないことは分かりきっている。…はずだった**]

(105) 2013/06/18(Tue) 03時頃

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