214 春霞の向こう側


【人】 良家の息子 ルーカス

[欲しいものの正体は明かさぬまま
射的へと男は向かう、無意味と一緒かどうかは俺が決めると告げる声は紳士的ではない。傲慢も強欲も染み付いたものだが、こうして顔を出すのは珍しい。彼が面白くなさそうなのを少しばかり気にする目線を投げたのち、狙うのは猫。その手腕は自信に違わぬもので]


まーな、ここで取れなかったら格好悪いだろ


[ふふんと得意げな顔はやはり子供っぽい。
これは中々に面白いと上機嫌のままに乗せようとしたぬいぐるみは彼の腕のなかへ。なんだ、欲しかったのかと勘違い。憮然とした表情はますます猫と似て見え、つい頬を緩ませるのも仕方なく、

分かりやすい彼に似合っているのにと漏らし]

(105) 2017/05/04(Thu) 01時半頃

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