…それもそうだね。
[>>79首を振る相手に同意した。すぐそこまで来ている上原を撒くことは難しいだろう。もう風祭の決意も固いようだし、戦って上原に殺されるくらいなら、もう彼に殺されてしまいたいと思った。
死ぬ前だと言うのにこんなにも普通に話をしているのは、きっと…お互いに楽しいまま終わりたいからだと思う。下手に一生の別れのようにしおらしくなるのは嫌だ。]
風祭さんはショートケーキかあ。
俺はフルーツいっぱいのタルトがいーな、よーし、約束。
ゆーびきーりげんまん!
[にぃっと笑って幼子のように小指を差し出してみれば、風祭は空いている方の手でそれに応えてくれたのだろうか。
この約束が果たされるかは分からないけれど―――、果たせるものだと思って死ぬ。そう、決めたから。
彼の手の震えが段々収まっていくのを感じれば、ほっと胸を撫で下ろして。]
(104) 2014/12/20(Sat) 00時頃