[桂一と那由多の返答で、やることは決まった。
すぐに立ち上がる。那由多も桂一も、気持ちは同じようだった。>>100>>101]
ん、探しに行く。
……保健室も、見てきた方がいいのかなぁ。
女子って、そっちに全員いるよね?
あ、あと、4階にお化け屋敷が、──
[言いながら、秋野がドアを開けたのと、同時だった。
何かの物音>>6、少し遅れて誰かの悲鳴。>>89
廊下の端、悲鳴に反応したのか、誰かが階段を駆け上がっていく。
少し遠くて分かりにくかったけれど、一瞬見えた赤い頭は、たぶん朱美のものだった。
もしかして、本当に掃除してたんだろうか。えらいなぁ。
そんな、場違いな感想を抱く。]
上、朱美ちゃん、行ったっぽい!
[振り返って、那由多と桂一にそれだけ告げた。
彼らが、音と悲鳴と秋野の言葉ににどう反応したかまでは確認せずに、秋野は朱美とは別の方向──物音の方へ駆け出した。]
(104) 2015/06/24(Wed) 13時半頃