192 【R18薔薇】対魔忍キルロイ


【人】 懐刀 朧

[>>97抵抗する力は弱く、己一人も押し退けられないさまに、戸惑うような溜息を一つ。
勿論それは芝居に過ぎず、実際はそんな反応を楽しんでいたのだが、それを>>98ヤナギに悟られるわけにはいかない。

キルロイの尻に回していた手を離し、ついでに己の自身に触れさせていた手も解放して。
後方に数歩、たたらを踏む仕草で密着していた身体を離した。
キルロイがどうして欲しいのか、何を求めているのか、察しながら与えず、彼自身が耐え切れなくなるように煽る。
そう、最初からそれが目的だ。]

 ……ロイが、苦しそうだったから。
 でも、僕には何もしてあげられることが、ない。

[>>98だから、ヤナギを呼びとめたのだと言わんばかりに。
キルロイにそうしていたのと同じく、あくまで研究者として、幼馴染として、彼を救いたいのだという姿勢を崩さぬまま、告げる。
ヤナギの足元を掬った水の渦はすぐに消え、ヤナギの足は自由を取り戻す。
きっと、気まじめな彼はキルロイを放ってはおくまい。]

(104) 2016/06/07(Tue) 19時半頃

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