(>>94)
その通り。食事は楽しまなくちゃね。そもそも人間が食事をするのだって、それは生きてくために本能に仕込まれた欲求であるとしても、行動動機としてはそれが快いものだからね。まずは快楽あっての食事だよ。
ホットドッグは、私にとって最も幸せな時を思い出させる味なんだ。曾祖父のボウリング場、効率もへったくれもないゆであげ機でボイルされたソーセージを、蒸気でぬれたくたくたのパンで挟めばその味さ。このメーカーの安レトルトは、安物が故にその味をすごく想起させる。
(>>95)
ああ。雄は雌に比べて変化しづらい。しかし同じ群れの雌の変化には反応するみたいなんだな。つまり群れの文学は、雌が吸収し、そのなかで定着したものが雄へと波及する、そういう傾向にある。
それで私は一度、Ollovaに似せた群体プログラムをOllovaの近くに配置し、簡易的な翻訳機で『シェイクスピア』のいくつかを語らせてみたんだが、Ollovaの雌は初めはそれを読みとろうとしてくれたんだが、どうも翻訳精度が悪いのか、『シェイクスピア』はお気に召さないのか、彼らの文学に影響を与えることはできなかった。
[心底楽しいというような表情で、Ollovaの話をしている]
(104) 2016/05/15(Sun) 09時頃