[勢いとはすごいものだ。
話しかけることすら困難だったというのに、告白をして、友達から、と言われて。
それだけでも、嬉しくてどうにかなりそうなのに。
そのままの流れで、差し出さした手に、触れる熱。
優しいその温もりが未だ夢のようで――
ということはなく、差し出した手に触れたのは無機質な紙の感触であった。
顔をあげ、何を握らされたのかと慌てて目をこすりながら紙面に視線を落とせば、彼女の連絡先の書かれた名刺であった。>>3:253文字がおどろおどろしいけれど、動物のイラストが可愛らしい。]
れ、連絡先……!
[まさかこんな形で教えてもらえるとは思ってなかった。
慌てて、男も自分の名刺入れを取り出して差し出す。
可愛らしいファンシーなくまのイラストに、番号とアドレスの書かれた名刺を、ラディスラヴァに差し出して。]
(103) rinco 2013/12/16(Mon) 02時頃