>>100
[違うのかと聞かれ、恐る恐る、「えぇ」と素直に頷く。そんなことより、微かに震えているような気がした体に早く上着をかけなければと思えば、止められる手。そして叫ばれたことに、思わず体が竦んでしまった。彼女にも拒否をされたら、自分はどうすればいい?泣きそうになりながら否定を繰り返す。思わず外套はその場に落としてしまった。]
違う、違うの。
死にたいわけじゃ…。
[本当に?
コレ以上身近な人に拒絶され、人が死ぬのを見て、ずっと処刑される人を選ぶくらいならと、自分はその時『どう思った?』
心傾けた人が苦しみ、悲しみ、生きたいと願うのを見て『なんと言った?』
彼女の顔も見れず、その場に立ちつくす。1つ息を吐き、頭をゆるく振る。顔は伏せたままぽつぽつと、告げる。]
ごめん、死にたいと、思ってる。
でも死ねない、断られてしまったから。
[そう、2人ともに。思い出せば泣き笑いのような顔になる。]
クーこそ、こんなところにいたら危ないよ?
(103) 2013/07/28(Sun) 23時半頃