――……ぁ、…あぁ。
………、
( 変態か、俺は。)
[けれど、渡したフォークの先端を拭う貴方>>83を見れば、ついつい声が上ずってしまう。
――いや、だからと言ってそこで"そのままでいい"なんてそんな事が言える訳もなく。
そもそもそんな事で何故こんなにも残念に思うのだと、彼の口にした食器が拭かれるのがそんなに嫌かと。
そんなの好きな相手のリコーダーを舐める変態と同レベルだ、と軽い自己嫌悪に陥りつつ、渡されたフォークを受け取った。
寧ろこちらの方こそ、拭いてから食器を使うべきだったのかもしれない。
男同士だし、そういう事は元々あまり気にしない方だから失念していたが――貴方は、気にする方なのだろうか。
いやしかし、だとすれば特に嫌な素振りも見せずにフォークを口には含まないだろう。
となれば考えられるのは……あぁ、また変な反応をしてしまったのかと、自分の対応に反省して。
手の中にあるのは、彼の温もりが残るものの先は綺麗に拭われたフォーク――]
(103) 2015/11/23(Mon) 20時半頃