[鈍い音と共に鈴が胸元を離れる。継ぎ目を失った鎖ごと叩きつけられた、それが最後の音だった。 ちりん。落ちるそれを目線で追う。じんじんと首後ろが痛んで、僅かな正気を残してくれていた。 鳴に拾ってくれ、と願うのは傲慢だろうか。落ちたそれを熱に浮かされて身につけて、腰を振って喜んでいた己が願うなど。 けれど、何度も名を呼んでくれた鳴なら、まだ目覚められるのではないかと。彼が握っていたこと、それこそ意味があることではないかと。 けれど、それは虚しくも届かない。]鳴、 ば、か…… ァ、[>>99カラカラと鈍い音は、意識にどろりとした闇を運ぶ。 細い望みが失われて、すぅと意識が遠くなる。]
(102) 2018/02/28(Wed) 02時頃