― 夕刻・ブルーノの部屋 ―
[再びブルーノが目を覚ましたのは、彼の身を清めている最中。
目を開くまでは青年が彼に声を掛けることは無く。
ただ無言で、銀食器を磨くのと同じ様にてきぱきと清めていく。]
おはようございます。
……お身体に痛みなどありませんか?
[ブルーノが目をあけたなら、そう優しく声を掛け。身を拭き清めたなら手を貸し、ベッドから降りるようにと促す。]
[手を必要としないなら、青年は手を出さず。はい、と一言返事を返し、ベッドを整えていく。]
[重苦しい息が部屋に響き、続くブルーノの声>>89もやはり重いものに聞こえるも、振り返った青年はにこやかに笑う。]
お褒め頂き光栄でございます。
お苦しい時には何時でもご用命くださいませ。
[恭しく礼をし、出て行くブルーノを見送った。]
[やがて青年が部屋を出て行く頃には、テーブルもベッドもすっかり*整えられた状態。*]
(101) 2012/12/09(Sun) 14時頃