[>>72 フランシスカからの返答に猫のような目を細めて笑む。
生粋の部族育ちであるがゆえに、『神の花嫁』たる”フランシスカ”が天啓を語ることに、疑問を抱くことはない。]
何せ、私たちのご先祖様をこの地へ導いてくださった神様ですからね。
[だが、彼女自身は神を口にするとき、ふと思うことがある。
神の使者であったと言う古老も居る、片翼の鷹。
その羽をもいでしまったのは―――…?
いつか、フランシスカに尋ねてみようと思ってはおれど、今出かけるという話をするときにしなくてもよいこと。]
はい。
少しでも、気分転換になればと思って。
それにこれ、もしかしたらお守りの効果もあるかもしれないですし!
[懐から話に出した鉱石を取り出し、掌の上に載せてフランシスカへと見せた。
小さな結晶が幾つも連なって、鳥のような形をした水晶だった。]
(101) 2013/01/09(Wed) 22時半頃