「そんなの、決まってるわ……!」
[醜い叫び声>>92。ふと、その声に顔を上げた。嗚呼、せっかくの綺麗な穴を隠してしまうなんて。それで醜い声を上げる姿には溜息しかない。
あの女はきっと美しさがわからないのだろう。感謝されこそすれ、糾弾される謂れはない。]
……心外ですね。
[全くもって不服であると言わんばかりに肩を竦めた。煩く喚き立てる声には苛立ちが募る。
煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い。
嗚呼、こうして人がたくさん集められてしまうとその煩さはますます増していくようだ。この場で黙らせてしまおうか。喉を潰さなかったのは失敗だった。
喉を潰して声帯を抜き取っておけば、きっと美しい人形になったろうに。彼女がその美しさを理解しなかったとしても、絶対に美しいものになったのに。
ほら、あの女が喚くから美しい人形まで>>99動いてしまった。]
……ああ、だめだ。だめだ。醜い……
[男はぽつりと呟き頭を振った。その指は未だ誰にも投票せず。]
(101) 2016/03/04(Fri) 13時半頃