[セシルとリンダの言葉に後ろから声をかける]
ああ、俺も見たから間違いない。やはり――
[仕組まれたものであり、それはセシルが一枚噛んでいたこと。ここまでは予想通り]
…この屋敷に避難することを言い出したのはフォロー、お前だ。
ここまでゾンビの気配はほぼなかったのに、なぜかゾンビが集まっている。
車のエンジン音を追いかけてきた可能性もあるが、繁華街のほうがまだ音があふれているはず。なら、ここにいる誰かがゾンビを呼んでいる可能性が高い。
携帯電話がつながらないのも、軍が絡んでいるなら納得がいく。
―――だが、まだ足りない。
[言葉をそのまま受け取る気はさらさらないが、セシルはただの駒。ならばその駒を動かす者が、いる。
と。広間に集まった顔を見渡して、田原は気づいた。]
おい、コーネリアと高橋は?
[返答を聞く前に駆け出す。まだ、外か?]
(100) 2011/12/05(Mon) 23時半頃