――正午(回想)・食堂――
[ シスター服の女性と、真っ白い何かのことは
興味深い対象ではあったものの、
トニーの帰りを待つ身である。
そして、幾らリッキィが好奇心旺盛であったとしても
わざわざ席を移動して会話を盗み聞きするだとか、
様子を伺ってみるだとかするほど、
不躾でも無遠慮でも無作法でもなかった。
あくまで、自分から傍に行くという話しである。
あちらからやって来る分には、適用外。>>94>>98
果たして食卓から移動した真っ白い何かと、
シスターではない長身の男が、
こちらに来たかは解らないが――。
もし、その声が聞こえる場所まで来ていたのなら、
魔導書に視線を落としつつも、
その会話に耳を澄ませるのかもしれない。
これは盗み聞きではない。自分の傍なら多分、
周辺の人々も同じように耳を澄ましているのでは?
聞こえてきたのだから、仕方がない。]*
(100) 2017/08/11(Fri) 14時半頃