[ 一瞬何が起こったか分からなかった。 頭が眩む。ぐるぐるぐるぐる、回る 酷い吐き気に思わず竦み それと同時に寸でで抑えていた‟殺意”が溢れ 翳りの差した光が碧玉に揺れる ] (『ねえ、君が今彼に危害を加えたのはなんで?』) (『救うなんて、それこそ誤魔化してるだけでしょ』) (『……――そう、‟偽善”だよ』) (『だからさ、無理せず楽になっちゃえよ』) ( ……偽善? は、そんな―― )[ 再び囁くような声に 今の不安定な状態で一括できねー いや、本当は知ってた。 誤魔化してたけど ‟否定できない”のに]
(99) 2014/12/31(Wed) 16時頃