144 seventh heaven


【人】 さすらい人 ヤニク

[ 一瞬何が起こったか分からなかった。
  頭が眩む。ぐるぐるぐるぐる、回る

  酷い吐き気に思わず竦み

それと同時に寸でで抑えていた‟殺意”が溢れ
  翳りの差した光が碧玉に揺れる ]

 (『ねえ、君が今彼に危害を加えたのはなんで?』)
 (『救うなんて、それこそ誤魔化してるだけでしょ』)
 (『……――そう、‟偽善”だよ』)
 (『だからさ、無理せず楽になっちゃえよ』)

 ( ……偽善? は、そんな―― )

[ 再び囁くような声に 今の不安定な状態で一括できねー
いや、本当は知ってた。

   誤魔化してたけど ‟否定できない”のに]

(99) 2014/12/31(Wed) 16時頃

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