[次いで、怒鳴り声も聞こえた。 何事かと振り返ると同時に、沢山の金貨と石造りの地面が派手な音を鳴らす。>>90 視界に入った男が、ガバリと上体を起こし大声を出した。その声は、先程のものと同じもの。 彼の側で姿勢よく座るのは白い猫…いや、仔虎。…仔虎? また珍しい動物だ。…今度は本物だろうか。 ともかく、ここでただ眺めているわけにもいかない。 大量にバラ撒かれた金貨の回収でも手伝うか、と近づくことにする。 あわよくば、白い仔虎なんて珍しい子を触れないかな。そんな下心を抱きつつ。]
(98) 2014/12/23(Tue) 23時半頃