[男は基本的には気儘にかつ、なるだけ平等に招待されしモノへと接する。
問題があればそちらが優先だが”呼ばれれば大概は赴く”。
――だが。男はそれを告げない。仕組みを知られては意味がない。
無意識に求めなければ意味がない。]
治せるか治せないか、で言えば治せるんだけど。
他も傷ついてるのがたくさんいるのに依怙贔屓はしかねるな。
[男は手にしている剣を鞘ごと、とんとんと肩に置く。
争闘中であらば聞き入れはしない。
然して、この陽気な吸血の鬼がこうも重傷でふらついているというのも面白くない]
まあ、いい。天意に従おうか?
[そう皮肉げに口を突いて、男が取り出したのは符だった。]
数字が俺より上なら、まあ許しが降りたということだろうよ。
[そう呟いた男の手にも同じような符があり、そこには4(0..100)x1と書かれていた*]
(97) 2015/09/23(Wed) 16時半頃