[ チャイムの音と同時に、ポケットに入れたいた携帯が震えました。陽一の話では圏外になっていたはずのそれは、伝えたいことでもあったのでしょうか。なぜかたった一通、私たちの携帯に一斉に届きます。届いたメールの中身を見て、私にはそれが最初、何かの迷惑メールだと思いました。あまりにも機械的に送られてくるものですから、どうしても、信じられなかったのです。
けれどしばらくして、教室内がざわめき始め、皆に同じメールが送られてきていることを知りました。その瞬間に、私はその目の前のメールに明確な死を感じてしまったのです。不思議と自然に、そう思えました。このメールを送った人は、死んでしまったのだと。
聞きなれた声を感じて、慌てて画面から顔を上げます。>>73 幼馴染は、どうやら私に答えを求めているようでした。]
(97) 2015/11/01(Sun) 16時頃