>>94
[こちらを振り向く姿。路地は表通りの明かりも届かず暗くて確信は持てなかったが、思い浮かべた通りの人物だったことにホッとして少し足早に近づく。]
クー、無事だったのね。
こんなと…?
[「こんなところでどうしたの?」と聞こうとした声は最後まで言えず、あまりの驚きに目を瞬かせる。この人は、本当にクシャミなのだろうか?一瞬疑ってしまうが、何処からどう見ても少女は少女だ。思わぬ言葉、雰囲気に困惑した。]
クーどうしたの?
そんな恰好をしていては、春とはいえ風邪ひくわ。
[とりあえず、まずは上着を。特に今は夜中だ。どんな変質者、もしくは狂ってしまった感染者がいるか分からない。己の着ている外套を脱げば、少女の肩にかけようとする。『感染者』『お腹、空いてるんでしょう?』、どうやら疑われているようだが、自分は違う。その言葉にどう返せばいいのか、少し、視線を泳がせ考える。]
(95) 2013/07/28(Sun) 23時頃