ありがとう。
[まだ、この目を細めるという仕草が何を意味しているかもわからないけれど、すっと視界が細くなる時は、どこか安堵だとか、そんな感情を抱いていることが多い。
オーレリアがらカップを受け取りながら、彼女がカップに口をつける様子を見て。お酒の強さ、甘いもの、――無関心だったことに関心を抱くようになってきていた。]
甘いもの、か…… ―――、そう。
グレッグが勝手に妹のチョコレートを食べて
楽しみにしていたチョコがなくなって、わんわん、泣いてた子。
……オーレリアね。
[昔のことが、彼女とともにあると自然と思い出せてくる。
ハーブの蜂蜜と、湯気の上がるワインの香りと。それを鼻腔に感じ、そっとカップに口をつけて、ほうと息を吐く。
そのタイミングが一致してしまい>>94
ふっと漏れたのは、小さな笑み。]
(95) 2016/03/05(Sat) 05時半頃