[>>92かちり。鞘のロックを掛けたところで後ろから噴き出る殺気に自然と身体が動く。長物で襲われたとき受ける動作は散々やってきたことだ。首を反転させ、迫りくる刃の位置を視界に捉えると両手に掴んでいた錫杖を無駄のない動きで首元に。 ――しゃら ん―――錫杖の軸の金属部分と刃先が噛み合って金属同士が擦れる音より大きい錫の音が響き渡る。] アナタは、敵陣営の人? 殺していいのかなあ…?[ざわりと心が高鳴る。座り込んでいる自分が不利なのに。斬りかかってきた人物を見て、すうっと目を細めるとにこりと、嬉しそうに笑った。]
(95) 2015/03/07(Sat) 00時半頃