― 食堂 >>88>>89真珠子と ―
[そんな時、顔が向いていない方の隣でトレーがテーブルに置かれる音。"隣。いいよね?"と発せられる声で誰かはすぐ分かった。寝ていた訳ではなかったので、顔だけむくりと上げると今度は彼女が見える方向―――左頬をテーブルに当てて再び突っ伏した。]
たまちゃああん。
私…卒業できなかった。
………Aカップブラから。
[えぐえぐと泣きそうな顔をしながら小さく呟くと、たまちゃんの顔と胸に視線を向ける。みんな私を置いて成長していくのね…なんて思いながら。]
えっ?菜々ちゃんと君恋の観賞会…?
行く行くっ!
一話から観れるのかな…?
みんな"良かった"って言うけど、
私全然見れてないんだよ!
これは、たんまりとお菓子を買いこまないとねっ。
[たまちゃんの手のひらが頭にのせられて、心地良さを感じながら。みんなで観賞会をって聞いたら急に元気が出てきた。
DVDとかで録画した分を一気に貸してもらったとしても観ないの、多分。
でもみんなで観るのなら、それはすごく楽しみ。]
(95) 2016/03/12(Sat) 07時半頃