―Xday+3日後 15:00・喫茶店―
[励ますシーシャの声には咄嗟に反応できず…もしかすると一瞬崩れた表情を気取られてしまったかもしれない。
頑張る、頑張ってはみたけれど……多分もう自分の力ではどうにも出来ないのだと知っていた。
ただ信じる事だけは決してやめないと、続く限りこの気持ちは抱えてゆくのだと、それだけが精一杯だ。
届いたパフェへと手を伸ばし、スプーンですくい取って一口。
そういえばあの時彼女はタルトも食べなかったなと…思い出してまた少し視界が歪んだ]
諦めないよ…届くかは、わからないけど、でも…絶対に諦めない。
今更だよ、それ。ずっと男二人でデートしてたっていうね。
[鼻の奥を刺す痛みをクリームと共に飲み下してシーシャへと笑顔を向けた。
手渡された紙袋には一瞬首を傾げたものの、シーシャの言葉に、ああ、と頷いてスプーンを加えたままに仕舞われていたぬいぐるみを両手で抱き上げた]
必ず遊びに行くよ。だから可愛いの作って待ってて。
……これ、好きな子に会えたら渡してもいいかな?
僕よりも彼女の方がこういうの似合いそうだし。
(94) nanono 2014/03/29(Sat) 02時半頃