― 黒の刃の元に崩壊せし喫茶《プラネタリウム》跡地 ―
[遣い手は、周囲を薙ぎ払い、闇の剣勢≪ナグズィムゼルダ≫を蹴散らす王剣の手際を眺めていた>>86。
数秒置く。再び追加の刃に襲わせたが、跳んで躱される]
ふん……私はこれでも、戦闘は不得手な方でね。
戦闘支援と頭脳労働。それに言葉遊びの方が性に合うが故に、挨拶はこの位にしてあげるよ。
――私達に隠れて、何をしていたのかな? 王剣。
君は、今この状況について、何かしら情報を持っている様に私は感じているのだがね。
[仮面の遣い手は、傍目に見れば小柄で非力な少年に過ぎない。
然しその身に迸るセラの力は、根源たる双子王《ジェミニ・ツァルセレーデ》を助く側近に相応しき魔力。
今こうして、遠方から、遣い手の"聲"を王剣に響かせているのは、手遊びの様無造作に手繰る、遣い手の魔術式のひとつでもあった**]
(94) 2013/05/25(Sat) 02時半頃