[自分はそうなっても怖くはないが、女子とかは怖がるんじゃないだろうかと思って苦笑する。作ったのは自分達だから仕掛け等は全部分かってるが、状況が状況だし。
そんなことを話しつつ、隣に居る万里の方に視線を向けた。果たして手は繋がれていただろうか。]
…あー…もし怖いんなら、教室戻ってもいいからな。俺が近くに居た方がいいなら、一緒に戻るし。
[以前彼女に兄に重ねていると言われたからか、彼女を兄目線で見たりもするけれど、自分は本来、気遣うという行為にはそこまで慣れていない。どこかぎこちなくそう言ってみたが、万里はどんな様子だっただろう。
この状況は興味深いし心躍る気持ちもあるが、彼女や他の皆が怖がる様子を見たいわけじゃない。
探索もしてみたいが、そうする機会は今じゃなくてもまたいずれあるだろう。すぐにこの校舎から出られそうだとは、あまり思えないし*]
(94) 2015/06/20(Sat) 19時半頃