[欠けて行く月は見慣れた筈なのに。そこに意味を与えられると、途端に特別なものになる不思議。][時合えば別場所ではしゃぐ乙女の声も聴こえようか>>82それは城の主と違わぬ、噂の中で息衝く吸血鬼にとっては。甘美な囁きなのだろうかと空想凝らして空を見つめる。] ところで、ジリヤさんはどうしてこのツアーへ? ――えゝ、お答えしたくなければ結構。 ははっ…年寄りの悪い癖でしてね。 切っ掛けは無くてはならない、と思ってしまう。[苦笑いを浮かべて問うも、意図は別な所で働くだろうか。謎ときには情報が必要なように。謎かけにも情報が必要なのだと。]
(94) 2014/10/08(Wed) 21時頃