あらあら、今日はみんなアタシの事たくさん褒めてくれるのねぇ。嬉しいわぁ。ありがと。
でも、沙耶の方が女の子らしくて綺麗よ。ホントに、花がよく似合う美人さんだわぁ。
[頬に手を当ててにこにこと微笑む。大分彼女も落ち着いて来たように見えるが、確か沙耶は男性が苦手だったはずだ。統合先は男子校だというしさぞ不安だろうと思ったが、幾分かは解れたようで安心した。]
うふっ、沙耶にそう言ってもらえるのは嬉しいわね。
[始めの頃はまともに会話もできなかったのだから、素晴らしい進歩だと思う。出席番号が近いこともあり、話せるようになってからはそこそこ会話をする仲だったように思う。新羅の母が彼女の実家の流派の生け花を好んでおり、花についての事も聞いたりした。]
新しい人たちが来るけど、仲良く出来ると良いわね。
沙耶も、怯えずにゆっくりでいいから、お話が出来るといいわねぇ。
[やはり自分の友人にはもっと友達を作って欲しいから。彼女の良さを分かってもらいたいなんて、お節介も甚だしいのだけれど。
そんなことを思いつつ、沙耶の近くだった自分の席に座った。]
(94) 2014/10/14(Tue) 23時半頃