[廊下中に響き渡る布袋の声は、どんどんとその内容をエスカレートさせてゆく。>>77
直後、ドアの向こうから咆哮のような絶叫。>>87
どちらも、耳を塞いでいても、聞こえてくる。
より近いところから浴びせられた叫び声>>91に、肩をびくりと震わせ、耳を塞いでいた手も離れる。
開けていいすか、と問われ、>>92こちらが答える前に、扉は押さえていたキルロイが離れることによって開いてしまう>>89
影流とともに、部屋に入れば。
……そこには、全裸で倒れる亀吉と、精液で体を汚し、下半身裸で心配そうに亀吉の頬を叩くキルロイ、
そして……奥のテレビに大写しにされた、あられもない布袋の姿。
あまりの光景に、くらりと眩暈すら覚える。
気が遠くなるほどの絶望と怒りと、吐き気すら催す生理的嫌悪感と、それでも無理矢理植え付けられる……昂奮。
気が触れそうだ]
キルロイさ、……点滴、外れて 影流、
[しゃがみ込み、掠れた声でそれだけ呟くのが、やっとだった。
その頼りない声も、影流に届くかは、分からない**]
(93) 2016/06/14(Tue) 04時頃