[ふ、と、息をついた。ちょっと、落ち着こう。きっと、ただ、 頭に血が登ってるだけだ。 檜山がとーのを呼ぶ声に、そちらを見ると、蒼白なとーのの顔。>>87 いつも、彼女の周りにいる、女子たちの姿もなく、支えてくれる王子さまも、居なくて。 彼女を本当に見ているのは、彼女が本当に見ているのは、おねえちゃんだけだって、岩動 呉は知っているけれど。] レーパン。[いつも通りに声かけて。] ちょっと回ってみる?[座っとけって、進めた檜山とは対照的に。 何となく、何となくだけれど。 今のとーのひなこを、独りで置いていくのは、いやだったから。もし、彼女がすわって待つ、ならば。 んじゃあ、俺もいるわ、って、机に腰を落ち着けたろう。]
(93) 2015/11/01(Sun) 15時頃