[右も左も分からぬ場所に来て、惑う彼の言葉に、自分が此処を訪れた当初を思い出す。>>85
何せ、戦争がなければ、此処で過ごすしかないのだ。かつては一座の皆と共に移動したから、しなくちゃいけない事は沢山あって、寧ろ時間が足りないという事が多かったのに。
ここでは、常時は悠久とも言える時の中で、長閑を友に過ごさねばならないとあって、戸惑ったものだ。]
別に、サイラスが何かしたいことがあるのなら、していいよ。
まだ、あんたの名前は隊員として挙げられてないだろうけれど、命令が下らない限り、したいことをしてて良いから。
といっても、今はある意味非常時だけどね。
これに関しては僕もいつ終わるか知らないし、初めてだから何とも言えないけれど、特にするべきこともないんじゃないかなあ。
ああ、うん。僕ヴェスパタインにあんたの事を頼むって言われていたの、思い出したから、つい口に出しちゃった。
[全てを語らず、けれど嘘ではない。]
何かしたいことはある?お腹空いているのなら血液飲む?
彼のは、まあ僕も取り押さえるの面倒だから協力はしないけれど、僕か、人工血液ならあげられるよ?
(92) 2014/02/07(Fri) 23時頃